
「え、これ本当ににんじん?」とつぶいやいたのは、にんじんがずっと苦手だったという参加者の方でした。
DAIDOKOROでお出しするシンプルなグリル野菜。
使っているのは、特別な野菜ではありません。どこのスーパーにもある、ふつうのにんじん。でも、そのふつうのにんじんが、驚くほど甘く、やさしい味になるんです。
ひみつは、たったふたつの火入れ
ひとつ目は、素揚げ。
油の中でさっと10秒。表面がいっきに鮮やかになり、その後の火入れで中の水分が逃げにくくなります。うまみを中に閉じ込めるための大切な下ごしらえです。
ふたつ目は、低温で1時間半かけて火をいれること。
焦らず、急がず、じっくりと熱を伝えることで、にんじんの中に眠っていた甘みがしっかりと感じられるようになります。
派手な味付けはしません。
素材の力を引き出すための、シンプルな火入れ。
だからこそ、「にんじんの味ってこんな味だったんだ。」と思わず驚く人が沢山います。
わたしたちが、届けたいもの
「食べること」が、気づきや驚きにつながることもある。
そんな瞬間に出会えると、私たちはとてもうれしいです。
苦手だった食材をちょっと好きになる。
味わったあとに、誰かに話したくなる。
そんな一皿が、会話のきっかけになったり、人と人との距離を少し近づけてくれたりするのかな、と思っています!
DAIDOKOROの懇親会では、そのシンプルな野菜グリルを定番でご用意しています。
にんじんが好きな方も、苦手な方も、よかったら一口、味わってみてください。
きっと、ちょっとした発見があります。
